サイトには、数十本のブログ記事や数百ページの商品ページがあるかもしれません。検索レポートを開けばページごとのクリック数は確認できますが、「ブログ全体の調子はどうか」「どの商品カテゴリーが落ち込んでいるか」を知るには、関連するページをまとめて見る必要があります。
Content Groups(コンテンツグループ)は、同じルールに当てはまるページをグループ化し、検索パフォーマンスをまとめて確認するための機能です。たとえば、URLに /blog/ を含むページを「ブログ記事」グループにまとめると、それらのページ全体の変化を継続的に確認できます。
初めて使う場合は、特定の事業領域やコンテンツ種別ごとにデータを確認できる、再利用可能なページグループを作る機能だと考えると分かりやすいでしょう。
この記事に登場するサイトやデータは、グループ分けと計算方法を説明するための架空の例です。実在するサイトの成果を示すものではなく、トラフィックの増加を保証するものでもありません。
1. Content Groupsとは?
ランニング用品を扱うサイトを運営していて、読み物と商品紹介ページの両方があるとします。
| ページパス | ページの内容 | 分類できるグループ |
|---|---|---|
/blog/running-shoes | ランニングシューズの選び方 | ブログ記事 |
/blog/beginner-training | 初心者向けトレーニングプラン | ブログ記事 |
/products/shoes/model-a | ランニングシューズAの商品紹介 | ランニングシューズの商品ページ |
/products/shoes/model-b | ランニングシューズBの商品紹介 | ランニングシューズの商品ページ |
「ブログ記事」も「ランニングシューズの商品ページ」も、それぞれ1つのContent Groupです。URLに共通する特徴を持つページをまとめることで、グループ全体のパフォーマンスを確認しやすくなります。
グループを作成しても、ページが移動したり、URLやサイトのディレクトリ構成が変更されたりすることはありません。あくまで分析上の見方を追加する機能なので、サイトは今の構成のまま利用できます。
alookでは、URLルールを使ってブログ、商品カテゴリー、ランディングページ、一括生成したページなどを分類し、コンテンツ種別ごとの検索パフォーマンスを継続的に確認できます。
2. Content Groupはどのように作る?
alookでは、まず分析したいページの種類を決め、そのページ群のURLに共通するパスを探します。
ステップ1:分析したいページの種類を決める
最初に、具体的な疑問を1つ考えてみましょう。
- 最近公開したブログ記事は、全体として検索クリックが増えているか?
- ランニングシューズの商品ページとスポーツウォッチの商品ページでは、どちらが下がっているか?
- 同じテンプレートで作成した一連のページは、全体として検索流入を獲得できているか?
目的を決めずに多くのグループを作るより、確認したいことから逆算したほうが、分析に役立つ結果を得やすくなります。
ステップ2:共通するURLパスを見つける
たとえば、ブログ記事のURLが次のようになっているとします。
https://example.com/blog/running-shoes
https://example.com/blog/beginner-training
https://example.com/blog/marathon-checklist
すべてのURLに /blog/ が含まれているため、次のように設定できます。
グループ名:ブログ記事
URLパス:/blog/
グループ名は内容を見分けるためのラベルで、URLパスはグループに含めるページを決める条件です。
現在のalookでは、入力した文字列がURLに含まれているかどうかで判定します。英字の大文字と小文字は区別されません。各グループに設定できるパスは1つで、正規表現を記述する必要はありません。
たとえば、/blog/running-shoes は /blog/ に一致しますが、/products/shoes/model-a は一致しません。末尾の / まで入力しておくと、/blogger/ のような別のディレクトリが誤って含まれるのを防げます。
パスのルールは、実際のURLと一致させる必要があります。ブログのパスが /articles/ なら、設定するパスも /articles/ です。また、/blog/ は末尾にスラッシュがない /blog で終わるディレクトリトップページには一致しません。
ステップ3:一致したページのデータを集計する
同じ28日間に、次のクリック数が記録されていたとします。
| ページパス | クリック数 |
|---|---|
/blog/running-shoes | 300 |
/blog/beginner-training | 180 |
/blog/marathon-checklist | 120 |
/products/shoes/model-a | 250 |
「ブログ記事」グループのクリック数は、次の合計になります。
300 + 180 + 120 = 600クリックです。
商品ページの250クリックは、このグループには含まれません。Content Groupsは既存のデータを集計する機能であり、新たなクリックを発生させるものではありません。
3. SEO分析でどのように役立つ?
コンテンツ全体の傾向を判断する
ある記事のクリック数が減っていても、ブログ全体が悪化しているとは限りません。
同じ長さの2つの28日間を比較してみましょう。
| ブログページ | 前期間のクリック数 | 現在の期間のクリック数 |
|---|---|---|
| ランニングシューズの選び方 | 250 | 300 |
| 初心者向けトレーニングプラン | 200 | 180 |
| マラソン装備チェックリスト | 50 | 120 |
| ブログ合計 | 500 | 600 |
「初心者向けトレーニングプラン」は10%減少していますが、ブログ全体では500クリックから600クリックへ増え、20%の増加です。
この結果から、ブログ全体は伸びている一方で、個別に確認したほうがよい記事があると判断できます。Content Groupsを使えば、グループ全体と個別ページの両方を見ながら、1ページだけを見て全体について判断してしまうのを避けられます。
サイト全体の数字に隠れた問題を見つける
次に、2つのコンテンツグループを確認してみましょう。
| コンテンツグループ | 前期間のクリック数 | 現在の期間のクリック数 | 変化 |
|---|---|---|---|
| ブログ記事 | 500 | 600 | +20% |
| ランニングシューズの商品ページ | 500 | 400 | -20% |
| 合計 | 1,000 | 1,000 | 0% |
サイト全体のクリック数は変わっていませんが、ブログは伸び、商品ページは落ち込んでいます。
商品に関する問い合わせや注文の獲得が目的なら、「ランニングシューズの商品ページ」グループに含まれるページを優先して確認する価値があります。検索需要が変化していないか、検索順位が下がっていないか、ページの情報が現在も正確かを調べてみましょう。
クリック数は変化が起きている場所を見つける手がかりになりますが、売上を直接示すものではありません。どのグループが事業上の価値を生んでいるかを判断するには、注文、問い合わせ、会員登録などのコンバージョンデータもあわせて確認する必要があります。
一連のコンテンツに投資を続けるべきか確認する
同じテンプレートを使って100ページのツールを作成し、すべてのURLに /tools/ が含まれている場合は、「ツールページ」グループを作成できます。
このグループのクリック数が、ある期間の800から次の期間の1,000へ増えたとすると、増加率は25%です。まず全体の方向性を確認し、その後、どのページが伸びを支えているのか、少数のページだけに増加が集中していないかを調べられます。
この方法は、ブログのカテゴリー、商品カテゴリー、機能別のランディングページに加え、プログラマティックSEO(pSEO)で作成したページにも利用できます。新しいページのURLが設定したルールに一致し、そのデータがalookに同期されていれば、URLを1件ずつリストに追加しなくてもグループの集計に含まれます。
4. Topic Clustersとの違いは?
どちらもデータをグループ化する機能ですが、分類する対象が異なります。
| 機能 | グループ分けの基準 | 確認しやすいこと |
|---|---|---|
| Topic Clusters | ユーザーの検索語句に含まれる一致語 | 「ランニングシューズ」というトピックの最近のパフォーマンスはどうか? |
| Content Groups | ページURLに含まれるパス | 「すべてのブログ記事」の最近のパフォーマンスはどうか? |
たとえば、ユーザーが「初心者向けランニングシューズ おすすめ」と検索し、/blog/running-shoes をクリックしたとします。このクリックは、「ランニングシューズ」のトピックにも、「ブログ記事」のContent Groupにも含まれる可能性があります。
これは、同じ1回の訪問を異なる視点から見たものです。Topic ClustersとContent Groupsのクリック数を足して、サイト全体のクリック数として扱うことはできません。
検索語句によるグループ分けにまだ慣れていない場合は、Topic Clustersとはもご覧ください。
5. alookで始めるには?
- あなたのサイトを開き、分析するサイトを選択します。
- SEOの概要で Content Groups を見つけ、Content Groups を追加をクリックします。
- グループ名に「ブログ記事」などの名前を入力します。
- URLパスに
/blog/などのパスを入力します。 - コンテンツグループを保存をクリックします。表が更新され、現在の期間におけるクリック数と、増加、減少、横ばいの傾向が表示されます。
どのようにグループ分けすればよいか分からない場合は、ダイアログにある AI分析で追加をクリックできます。AIは、サイトから最近同期されたページのURL構造を参照してグループ名とパスのルールを作成し、そのまま保存します。既存のグループは維持され、重複する提案は追加されません。
AIによる提案も、自社の事業内容に照らして確認する必要があります。たとえば、ディレクトリ構造から商品グループが提案されても、そのディレクトリが本当に分析したい商品カテゴリーに対応しているかは、ご自身で判断してください。
グループ名やパスのルールを変更するとき、またはグループを削除するときは、SEOの概要の該当する行で 編集をクリックします。グループに関する操作はすべてここから行えます。
6. 使い始める前に確認したいこと
Content Groupを作ると検索順位は上がりますか?
グループを作成しても、ページや検索順位が変わることはありません。確認が必要なコンテンツ領域を見つけやすくし、個別ページのデータや事業目標に基づいて次の対応を判断するための機能です。
複数のContent Groupで重複して集計されることはありますか?
はい、重複する場合があります。たとえば、あるグループが /products/ に一致し、別のグループが /products/shoes/ に一致する場合、ランニングシューズの商品ページは両方のグループに含まれます。そのため、重複するグループの数値をそのまま合計しないでください。グループを作成する前に、すべての商品を見たいのか、特定の商品カテゴリーだけを見たいのかを明確にしておきましょう。
グループのクリック数が表示されないのはなぜですか?
まず、設定したURLルールが実際のページパスと一致しているかを確認してください。次に、現在選択している期間に対象の検索データがあるか、データの同期が完了しているかを確認します。Content Groupsがサイト上のすべてのページを自動的に検出するわけではなく、集計には同期済みの検索データが使用されます。
また、現在のalookのグループ集計は、同期済みの検索詳細データに基づいています。Google Search Consoleでは一部の検索語句が非表示になり、ディメンションによってデータの対象範囲が異なることもあります。そのため、グループのクリック数とサイト全体のクリック数が完全には一致しない場合があります。統計上の制限については、Google Search Consoleの検索パフォーマンスレポートに関する説明をご覧ください。
まずは /blog/ のように分かりやすいカテゴリーから始めてみましょう。そのカテゴリーに属するページ全体の変化を確認してから個別ページに戻って原因を調べると、SEOの確認作業を目的に沿って進めやすくなります。
